2019年面白かった本

年内最後の仕事を片付け、連休に入って2日くらい経つとすぐにやることがなくなって、積読してた本をがさがさと漁り始める。

この時くらいから、「そういえば今年こんな本も読んだ(読めなかった)な~」という振り返りが始まって、パッとこのブログの存在を思い出す、、

 

 

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なんと4年目!

何事もきっちり3回で飽きるのに、記念すべき。

3年通しで見てみると、年々まとめが適当になっていて面白い。

 

2019年序盤は ビジネス書というか、仕事の取り組み方の本を読んでた。

たぶん異動があったから、、だった気が、、

あと、APUの出口学長(元ライフネット生命)の本が面白くて、結構読んでた。

考え事をするときやそれを説明するときは「数字、ファクト、ロジック」で、とか、教養は「本、人、旅」で身に付ける、とか、圧倒的な教養に裏打ちされたシンプルな知的ワークの原理原則が、とても魅力的だった。

 

その延長線上で、やっぱりドラッカーとか読める社会人かっこいいよなとか思って1冊だけ読んだ。

全く事前の知識なく読んだけど、ドラッカーって経営哲学を語る人かと思ってた印象からだいぶ離れて、至極合理的な経営・組織の原則、というか経営マネジメントの基礎問題を解く公式を提示した人だったんだ、というのに気付いた。

そして、A4にまとめたメモがどっかに紛失してしまっている、、

 

ここらへんで体調崩したかなんかで、ケアと哲学について考えるようになった。

個と責任という概念が近代国家成立と並列的につくりあげられたものであり、現代にはびこる精神的な病の根っこには、近代合理主義的価値観(支配観)がある、みたいなことを詳しく考えてた。

それが分かれば病まずに済むじゃんと思ったが、内容が難しくてうんうんしてる間に体調が回復していった。

 

あと、ここ数年影響を受けている元日本一のニートのphaさんのおすすめの本もすこし読んだ。

出会い系サイトで70人と~は、夫とうまくいかなかったビレバン店長が出会い系でかたっぱしから男に会っていって、最後にその男におすすめの本を紹介するというドキュメンタリー。

人に本をすすめるってハイパー難易度高いけど、そこが押し付けがましくなく、本の選び方とかすすめ方に女性の感性がフルに活かされててすごいなぁという本。

23分間の奇跡は、超薄い本で20分くらいで読めるんだけど、新米教師と学級生徒たちのやり取りだけで、教育と洗脳の表裏一体感を絶妙に描いていて面白い。

 

学生の時から、ゼミの先生の影響でクリエイターのドキュメンタリーとかをよく読んだり見たりしていて、特にジブリのそれがすごく好きだったんだけど、これはめちゃ面白かった。

作品中心のドキュメンタリーではなく、作品の周辺で誰がどんな風に動き、もめ、お金が出たり出なかったり、みたいなビジネスドキュメンタリー。

 

これ10月に注文してまだ届いてない!

大学2年のときに読んでうおおおってなったSECIモデルの「知識創造企業」の続編。

当時の観察対象は後期高度経済成長の日本企業だから、それから大きく産業構造が変わった今、イノベーションを生み出す企業にどんなスタイル・法則があるのか、、

 

あとは、仕事で高校生向けに進路を考えるワークブックをつくっていて、学問を修めるとはどういうことか、学問系統とは、経済学とは、、みたいな文章を考えるのに色々本を読んでいた。

学問のしくみ事典

学問のしくみ事典

 
大学教育について (岩波文庫)

大学教育について (岩波文庫)

 

 

 

特にマイケルギボンズ著「現代社会と知の創造―モード論とは何か」については、interdisciplinaryとtransdisciplinaryの違いから“学際”とは何か、ということについてめちゃ示唆うけた。

読んだあとに勢いでばんばんツイートしたのがほぼ感想だけど、今文科省が施行している学部間で新たな課程をつくれる制度の意義に直結している。

 

なんかここらへんから大学職員だし大学のことちゃんと勉強せねば、、みたいな感じで入門書っぽいもの読み始めた。

大学職員についてはその能力育成が大学設置基準で定められてからいろいろ本が充実し始めていて、最近出たこの本が個人的に幅広く網羅しつつ分かりやすくてポイントをおさえられる感じで読んだ。

 

年の瀬には、去年から追っていた教学に関する文科省の指針案が出て、学内の勉強会に参加するために勉強してた。

コースとか学科中心、ではなく、学修者中心で授業やカリキュラムや大学全体をつくって、マネジメントしましょうという内容だったと思う。

もう124単位とって卒業するだけじゃだめで、何を学んでどう成長したのか、を大学や学生が社会に対して説明できるようにならないといけない、というのが大変。

 

 

こうして振り返ってみると、ちゃらんぽらんに生き続けた1年かと思いきや、意外とそれっぽいことをそれなりに考えてたんだなぁと自己肯定感が高まる。

でも、その日や週の気分気ままに本を読んでいるだけで、ちゃんと何かにまとめたり、書いたりっていうのは全然してないから、やっぱり適当でもいいからちょっとずつ書いていかないとなぁという、毎年恒例の反省と来年への抱負を抱く。

あと、やっぱりいわゆる「勉強」がアカデミック界隈のものに偏ってるなぁという感じもあった。こうやってまとめて初めて気づいたけど、、

国語とか数学とか理科社会とか、中1後半からほぼほぼアップデートされてないから、面白く学び直さないと、なんか世を見る目の解像度とかピントがしばらくずっと合ってない感じがする。

仕事では統計、特に多変量解析はちゃんと勉強しなくちゃいけなくて、あと、SDGsについて話すことが多くなりそうだから、気候変動や法整備、企業のCSRらへんの理科社会はちょっとちゃんと時間かけて勉強しないとまずい、、

しっかり勉強とおもしろ読書みたいなのしっかり分けて考えたほうがよさそうだなぁ。

 

おわり