2019年面白かった本
年内最後の仕事を片付け、連休に入って2日くらい経つとすぐにやることがなくなって、積読してた本をがさがさと漁り始める。
この時くらいから、「そういえば今年こんな本も読んだ(読めなかった)な~」という振り返りが始まって、パッとこのブログの存在を思い出す、、
なんと4年目!
何事もきっちり3回で飽きるのに、記念すべき。
3年通しで見てみると、年々まとめが適当になっていて面白い。
2019年序盤は ビジネス書というか、仕事の取り組み方の本を読んでた。
たぶん異動があったから、、だった気が、、
あと、APUの出口学長(元ライフネット生命)の本が面白くて、結構読んでた。
考え事をするときやそれを説明するときは「数字、ファクト、ロジック」で、とか、教養は「本、人、旅」で身に付ける、とか、圧倒的な教養に裏打ちされたシンプルな知的ワークの原理原則が、とても魅力的だった。
気になってた、読む
— Tさん (@hontakku) 2019年1月6日
おすすめの本の紹介:『When 完璧なタイミングを科学する』(ダニエル・ピンク, 勝間和代 著) pic.twitter.com/x4gI0Gbvsr
面白かったなぁ
— Tさん (@hontakku) 2019年4月9日
おすすめの本の紹介:『知的生産術』(出口治明 著) pic.twitter.com/MKBgSHIDJw
面白かった
— Tさん (@hontakku) 2019年4月9日
おすすめの本の紹介:『「働き方」の教科書―人生と仕事とお金の基本―(新潮文庫)』(出口治明 著) pic.twitter.com/RAadfqI455
その延長線上で、やっぱりドラッカーとか読める社会人かっこいいよなとか思って1冊だけ読んだ。
全く事前の知識なく読んだけど、ドラッカーって経営哲学を語る人かと思ってた印象からだいぶ離れて、至極合理的な経営・組織の原則、というか経営マネジメントの基礎問題を解く公式を提示した人だったんだ、というのに気付いた。
そして、A4にまとめたメモがどっかに紛失してしまっている、、
大事だった
— Tさん (@hontakku) 2019年4月20日
ドラッカー名著集1 経営者の条件 https://t.co/nZpCtnB6He #Amazon
ここらへんで体調崩したかなんかで、ケアと哲学について考えるようになった。
個と責任という概念が近代国家成立と並列的につくりあげられたものであり、現代にはびこる精神的な病の根っこには、近代合理主義的価値観(支配観)がある、みたいなことを詳しく考えてた。
それが分かれば病まずに済むじゃんと思ったが、内容が難しくてうんうんしてる間に体調が回復していった。
『中動態の世界 意志と責任の考古学』善でもなく、悪でもない。あいまいさを語る幻の文法 - HONZ https://t.co/mAzfkyaWEt
— Tさん (@hontakku) 2019年1月10日
復刊してた!
— Tさん (@hontakku) 2019年9月22日
デカルトからベイトソンへ ――世界の再魔術化 Morris Berman https://t.co/5mDAhUH2jf @amazonJPより
あと、ここ数年影響を受けている元日本一のニートのphaさんのおすすめの本もすこし読んだ。
出会い系サイトで70人と~は、夫とうまくいかなかったビレバン店長が出会い系でかたっぱしから男に会っていって、最後にその男におすすめの本を紹介するというドキュメンタリー。
人に本をすすめるってハイパー難易度高いけど、そこが押し付けがましくなく、本の選び方とかすすめ方に女性の感性がフルに活かされててすごいなぁという本。
23分間の奇跡は、超薄い本で20分くらいで読めるんだけど、新米教師と学級生徒たちのやり取りだけで、教育と洗脳の表裏一体感を絶妙に描いていて面白い。
面白かった
— Tさん (@hontakku) 2019年4月13日
なにものにもこだわらない PHP研究所 https://t.co/j4KkY2E909 @amazonJPより
一気に読んでしまった、めちゃ面白かった。
— Tさん (@hontakku) 2019年5月3日
出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 花田菜々子 https://t.co/1G6eRNvwNL @amazonJPより
面白かった。
— Tさん (@hontakku) 2019年5月5日
23分間の奇跡 ジェームズ・クラベル https://t.co/KaEzE6TV0F @amazonJPさんから
学生の時から、ゼミの先生の影響でクリエイターのドキュメンタリーとかをよく読んだり見たりしていて、特にジブリのそれがすごく好きだったんだけど、これはめちゃ面白かった。
作品中心のドキュメンタリーではなく、作品の周辺で誰がどんな風に動き、もめ、お金が出たり出なかったり、みたいなビジネスドキュメンタリー。
久々に没頭して読んでる
— Tさん (@hontakku) 2019年7月15日
天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書) 鈴木 敏夫 https://t.co/BNjxAnGyaU @amazonJPさんから
これ10月に注文してまだ届いてない!
大学2年のときに読んでうおおおってなったSECIモデルの「知識創造企業」の続編。
当時の観察対象は後期高度経済成長の日本企業だから、それから大きく産業構造が変わった今、イノベーションを生み出す企業にどんなスタイル・法則があるのか、、
「知識創造企業」から25年、続編!予約。
— Tさん (@hontakku) 2019年8月17日
The Wise Company: How Companies Create Continuous Innovation https://t.co/2BpDB3QSwV #Amazon
あとは、仕事で高校生向けに進路を考えるワークブックをつくっていて、学問を修めるとはどういうことか、学問系統とは、経済学とは、、みたいな文章を考えるのに色々本を読んでいた。
読んでる
— Tさん (@hontakku) 2019年9月22日
ミライの授業 https://t.co/vic9HxUskv https://t.co/vic9HxUskv
NowBrowsing: 大学教育の分野別質保証委員会|日本学術会議: https://t.co/oKNCCdX0VT
— Tさん (@hontakku) 2019年7月17日
「一般教養教育とは、学生がすでに個別に学んできたことを包括的に見る見方と関係づける仕方を教えるとされていますが、その最終段階においては、諸科学の「体系化」、すなわち、人間の知性が既知のものから未知のものへと進むその進み方についての哲学的研究が含まれています。」大学教育について p16
— Tさん (@hontakku) 2019年11月9日
特にマイケルギボンズ著「現代社会と知の創造―モード論とは何か」については、interdisciplinaryとtransdisciplinaryの違いから“学際”とは何か、ということについてめちゃ示唆うけた。
読んだあとに勢いでばんばんツイートしたのがほぼ感想だけど、今文科省が施行している学部間で新たな課程をつくれる制度の意義に直結している。
読んでる。
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
現代社会と知の創造―モード論とは何か (丸善ライブラリー) マイケル ギボンズ https://t.co/jDC6OpIiPq @amazonJPさんから
「既存の知識の要素を問題解決に使わなければならないとしても、そこには本物の創造性があり、ひとたび得られた理論的な合意はディシプリンの知識に容易に還元できるものではない」(現代社会と知の創造―モード論とは何か)
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
インターディシプリンとトランスディシプリンの違いを、そこで生産された知識が個別ディシプリンに還元されるものか否か(否=個別ディシプリン間で創発されたもの)、と読むこともできる。
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
文科省の学部等連携課程(仮称)が目指そうとしてるのは、ギボンズのいうモード2的な知識生産の場であって、モード1の発展、つまり新しい”知識生産”ではなく新しい”知識”に留まるもの(その拠点は既存の知識生産=個別ディシプリン)ではない、とも言える。
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
学部が連携して新しい知識生産の場を生み出す、という中身から逆算して、設置基準改正の妥当性を検証する、というのは難しいけど超大事なのでは、と思う。
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
でも、この本ちゃんと読んでちゃんとかみ砕けば、ここ数十年の高等教育政策の動向を今風に分析できそうだし、ウォーラーステインの文章とかもっと理解できるようになりそう
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
なんかここらへんから大学職員だし大学のことちゃんと勉強せねば、、みたいな感じで入門書っぽいもの読み始めた。
大学職員についてはその能力育成が大学設置基準で定められてからいろいろ本が充実し始めていて、最近出たこの本が個人的に幅広く網羅しつつ分かりやすくてポイントをおさえられる感じで読んだ。
読んでる途中だけど、大学あれこれの要点を広くポイントで押さえられる良書。
— Tさん (@hontakku) 2019年10月13日
大学の組織と運営 (大学SD講座 1) https://t.co/fF7qi7y6VD #Amazon
年の瀬には、去年から追っていた教学に関する文科省の指針案が出て、学内の勉強会に参加するために勉強してた。
コースとか学科中心、ではなく、学修者中心で授業やカリキュラムや大学全体をつくって、マネジメントしましょうという内容だったと思う。
もう124単位とって卒業するだけじゃだめで、何を学んでどう成長したのか、を大学や学生が社会に対して説明できるようにならないといけない、というのが大変。
読んでる
— Tさん (@hontakku) 2019年12月9日
NowBrowsing: title: 教学マネジメント指針(案)https://t.co/1C9O2R1y0C
こうして振り返ってみると、ちゃらんぽらんに生き続けた1年かと思いきや、意外とそれっぽいことをそれなりに考えてたんだなぁと自己肯定感が高まる。
でも、その日や週の気分気ままに本を読んでいるだけで、ちゃんと何かにまとめたり、書いたりっていうのは全然してないから、やっぱり適当でもいいからちょっとずつ書いていかないとなぁという、毎年恒例の反省と来年への抱負を抱く。
あと、やっぱりいわゆる「勉強」がアカデミック界隈のものに偏ってるなぁという感じもあった。こうやってまとめて初めて気づいたけど、、
国語とか数学とか理科社会とか、中1後半からほぼほぼアップデートされてないから、面白く学び直さないと、なんか世を見る目の解像度とかピントがしばらくずっと合ってない感じがする。
仕事では統計、特に多変量解析はちゃんと勉強しなくちゃいけなくて、あと、SDGsについて話すことが多くなりそうだから、気候変動や法整備、企業のCSRらへんの理科社会はちょっとちゃんと時間かけて勉強しないとまずい、、
しっかり勉強とおもしろ読書みたいなのしっかり分けて考えたほうがよさそうだなぁ。
おわり