2020年面白かった本

12月に入ると、部屋は物で溢れかえり、寒さを感じずとも、自動的に部屋の大掃除がスタートする。

2017年、物は最小限で生きていけると胸に刻み、ミニマリストとして生活していたのに、もう部屋にはPCが5台くらいある。今年何台買ったんだ…

ユニクロヒートテックは毎年劇的に進化するから毎年買ってる。極暖が極上。

というわけで、もう2016年から続いて早5年目になった本のまとめ、なんだかんだよく続いてる!

 

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今年は2月に合コンして、4月からコロナでテレワーク、激太りしてスーツが4代目になったのはさておき、年初はベストセラーになっていたハラリ氏のサピエンス全史を読んでいた。

 

これは少ししか読めてないんだけど、やっぱり師弟関係から紐解かれる思想のプロクロニズムに興味があるんだなぁと再認識した。

コーチングの最終章にPower of Loveって書いてあって、やはりそうか〜!という謎の気づきも得た。

 

持ち歩くだけでおしゃれだからとりあえず毎月買ってたwired元編集長の若林恵さんの著書。

本質的なことが端的に短く、深く吟味された言葉で並べられていて、とても刺激を受けた。

 

最近和訳が出て早くも本屋で平積みされてたと思う。知識創造企業の野中郁次郎さん竹内弘高さんの続編。

SECIモデルからさらなる20年の研究実践を経て、著者がたどり着いたのはSECIモデルの最終地点が「持続的なイノベーション」であるということで、平面的な知識創造のモデルから、知識創造とともにその”場”も変容していく「スパイラルアップするSECIモデル」を提唱していた。

 

そして今年1番刺さったのはこの本だった。

 

高等教育機関に勤めているから、というのもあるかもしれないけど、データの見せ方とかその説得的な説明の仕方とか、まとめ方とかそういう物事の伝え方の切れ味がすごくてしびれた。

というのも、この本の取り扱う範囲は「日本の未来の研究教育のグランドデザイン」で、そんな途方もなく広大なテーマを各論や総論に寄りすぎず、数字とファクトで淡々とロジカルに論考が展開されるのがすごい。

読書メモもたくさん書いてた。

 

今年はコロナで高校生に学問領域の話とかする機会はなかったけど、大学で何を学ぶのか、というのは、どう学ぶのかと不可分で、そういう話の材料として読んでた。

 

学校法人会計は複雑だった。。

 

昨年亡くなられた瀧本哲史さんの講義録。

昔「武器としての〜」シリーズを読んでいたときはあまりピンときていなかったけど、瀧本さんがエンジェル投資家として活動されていたこと、そして若者へむけて起業(を象徴とするアクション)を勧めていたのは、社会を編集する側へ立つことの大切さが根幹にあるからだったんだろうなぁ、、と今考える。

 

kindleちくま新書が超特価セールしてた時に買って、読み直してた。

哲学の3つの謎「存在、認識、言語」に沿って、古代ギリシアから現代まで、哲学が何を答えようとしていたのかがさささーっと分かったり分からなかったり。

 

たまたま本屋で立ち読みしていて、どこかで著者の名前をみたことがあったなぁ、、と思ったら、教育哲学者の苫野一徳さんを哲学に目覚めさせた!というエピソードで出てくる、目覚めさせた本の著者だった。

苫野一徳さんは、多くの人が教育について語るとき、自身の教育の被体験(というサンプル1)を土台にしがちなので、現象学的態度が大事、という話をしていて、その現象学の解釈は(恐らく)この著者に影響を受けていると思われる。

あとは、自分が学生の時に学んでいたことを当時とは別の言い方で説明できそうな感じがあったので、ちゃんと読みたい。

 

というわけで、2020年もあっという間に終わった。

いつか日本が戦争に巻き込まれたりして、今まで当然とあったものがそうでなくなったら、混乱と混沌のなかで、世間が、会社が、家族が、じゃなく、自分がどう考えどう行動するか、という個人の倫理観が強く問われる時代になるだろうなぁと思ってた。

ら、思わぬ形でそういう時代になってしまった。

そういう意味で、2020年はみんなで解かないといけない大きな問いが1つ増えたから、2021年はきっと哲学ブームみたいなものがやってくるんだろうなと思う。

一方で、いろいろなことが急に強制的に立ち止まることになって、自分と向き合う時間が増えすぎたが故に、なんだか人生に絶望してしまうことも増えたように思う。

しかし、こういう状況で体動かしてないのにお腹は空くし、だらだらYoutube見ながら二度寝するのは気持ち良く、そういう日々の小さな生命感覚みたいなのを軽視しないことも大事だと思った。

社会が進歩して、2021年が今より良い状況になったとしても、こうして本読んで働いてゲームして1年過ごしきれたことは、去年と同じように今までと変わりなく「よくやった」と自分で自分を褒めて、そして来年もそういう年にしたいと思う。