大学あれこれ

面白い本を2冊見つけた週。

 

 

元々が造形手法のアプローチなので、アナロジーがききやすく学びやすい環境だと思う。

 

こういう取り組みが増えるほど、シナリオ・プランニング的な対話による組織学習効果も注目され始めていくと思う。

 

SDの一環。アイディアレベルから実際に形にするまでのプロセスがすごく良い。

 

研究・教育を社会の文脈にのせていく最たる取り組みで、職員の力量が試される場面なように思う。

 

東工大に近い事例。

 

ルーチンワークの事務作業から、経験知で左右される領域にまで機械学習の活用が及んできている。

詳細に書いてある、グループワークの発言内容から学生への指導助言を考えるAIというのが、とても興味深い…

 

安価で少人数教育を実現させる構造的なカラクリがとても面白い。

他の教育機関へのライセンス提供を見込んで、最先端の技術やカリキュラムを開発・導入するモデルが新しい。

政策レベルで国公立大のVB支援が行われているのも、ミネルヴァ大のような動きを可能にするための施策と考えられる。

 

 

科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))

科学者という仕事―独創性はどのように生まれるか (中公新書 (1843))

 

 研究を生業にするとはどういうことなのか、博士号を取得するとはどういうことか、など、職業としての研究者の有り様を内側から描写した本。

分野によらず、研究者が意思決定において何に最も価値を置くのか、が非研究者にも腑に落ちて理解できるので、よい。

 

対話で創るこれからの「大学」

対話で創るこれからの「大学」

 

がっつりアカデミックじゃないけど、特異で面白い活動をされている方々が「大学」について語っている本。

現状の教育批判にとどまらず、自身の取り組みから透けて見える新しい社会を想定し、そこにあるべき「大学」の姿を探っているような対談なので、とても好奇心くすぐられる。