2020年面白かった本
12月に入ると、部屋は物で溢れかえり、寒さを感じずとも、自動的に部屋の大掃除がスタートする。
2017年、物は最小限で生きていけると胸に刻み、ミニマリストとして生活していたのに、もう部屋にはPCが5台くらいある。今年何台買ったんだ…
ユニクロのヒートテックは毎年劇的に進化するから毎年買ってる。極暖が極上。
というわけで、もう2016年から続いて早5年目になった本のまとめ、なんだかんだよく続いてる!
今年は2月に合コンして、4月からコロナでテレワーク、激太りしてスーツが4代目になったのはさておき、年初はベストセラーになっていたハラリ氏のサピエンス全史を読んでいた。
おすすめの本の紹介:『サピエンス全史(上) 文明の構造と人類の幸福 サピエンス全史 文明の構造と人類の幸福』(ユヴァル・ノア・ハラリ, 柴田裕之 著) https://t.co/LfW1P28jdf pic.twitter.com/QCOQzAGdRO
— Tさん (@hontakku) 2020年1月3日
頭もう少し小さくして人間関係とか悩めないようにして、腰痛と肩こりなくなったら一石二鳥 https://t.co/xyyGlW5NVX pic.twitter.com/Sr4WVPDn9s
— Tさん (@hontakku) 2020年1月3日
これは少ししか読めてないんだけど、やっぱり師弟関係から紐解かれる思想のプロクロニズムに興味があるんだなぁと再認識した。
コーチングの最終章にPower of Loveって書いてあって、やはりそうか〜!という謎の気づきも得た。
おすすめの本の紹介:『1兆ドルコーチ――シリコンバレーのレジェンド ビル・キャンベルの成功の教え』(エリック・シュミット, ジョナサン・ローゼンバーグ... 著) https://t.co/URteXkJUIv pic.twitter.com/dCgXlTLY8g
— Tさん (@hontakku) 2020年1月2日
持ち歩くだけでおしゃれだからとりあえず毎月買ってたwired元編集長の若林恵さんの著書。
本質的なことが端的に短く、深く吟味された言葉で並べられていて、とても刺激を受けた。
面白い
— Tさん (@hontakku) 2020年1月5日
NEXT GENERATION GOVERNMENT 次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方 (日経MOOK) https://t.co/cGJRdXARWK #Amazon
最近和訳が出て早くも本屋で平積みされてたと思う。知識創造企業の野中郁次郎さん竹内弘高さんの続編。
SECIモデルからさらなる20年の研究実践を経て、著者がたどり着いたのはSECIモデルの最終地点が「持続的なイノベーション」であるということで、平面的な知識創造のモデルから、知識創造とともにその”場”も変容していく「スパイラルアップするSECIモデル」を提唱していた。
野中郁次郎さん・竹内弘高さんの「知識創造企業」の続編になる「The Wise Company」のPrefaceを読むと、もう「次世代の研究者やマネジャーへ向けて我々が到達した叡智をバトンする」みたいに書かれてて、研究者でもマネジャーでもないけどなんか胸熱
— Tさん (@hontakku) 2020年2月17日
知識創造企業からWise Companyへ 〜序〜|hontakku @hontakku #note https://t.co/pnCXAMHQ11
— Tさん (@hontakku) 2020年2月23日
そして今年1番刺さったのはこの本だった。
めっちゃ面白いし、刺さるなぁ
— Tさん (@hontakku) 2020年3月8日
シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 (NewsPicksパブリッシング) https://t.co/HwrW2UzWfS #Amazon
高等教育機関に勤めているから、というのもあるかもしれないけど、データの見せ方とかその説得的な説明の仕方とか、まとめ方とかそういう物事の伝え方の切れ味がすごくてしびれた。
というのも、この本の取り扱う範囲は「日本の未来の研究教育のグランドデザイン」で、そんな途方もなく広大なテーマを各論や総論に寄りすぎず、数字とファクトで淡々とロジカルに論考が展開されるのがすごい。
読書メモもたくさん書いてた。
【読書メモ】シン・二ホン|hontakku @hontakku #note https://t.co/PSnGQW4AVD
— Tさん (@hontakku) 2020年3月8日
【読書メモ②】シン・二ホン|hontakku @hontakku #note https://t.co/Wo7UpbAZjo
— Tさん (@hontakku) 2020年3月15日
【読書メモ】シン・二ホン③|hontakku @hontakku #note https://t.co/SD1BfjAJMI
— Tさん (@hontakku) 2020年3月22日
今年はコロナで高校生に学問領域の話とかする機会はなかったけど、大学で何を学ぶのか、というのは、どう学ぶのかと不可分で、そういう話の材料として読んでた。
読む
— Tさん (@hontakku) 2020年3月14日
新・大学でなにを学ぶか (岩波ジュニア新書) 上田 紀行 https://t.co/4bLIGhdQje @amazonJPさんから
【読書メモ】新・大学でなにを学ぶか|hontakku @hontakku #note https://t.co/ssqrReGCvQ
— Tさん (@hontakku) 2020年4月5日
学校法人会計は複雑だった。。
これも読む
— Tさん (@hontakku) 2020年3月14日
私立大学の財政分析ハンドブック 野中 郁江 https://t.co/Cbew6CCsdy @amazonJPさんから
昨年亡くなられた瀧本哲史さんの講義録。
昔「武器としての〜」シリーズを読んでいたときはあまりピンときていなかったけど、瀧本さんがエンジェル投資家として活動されていたこと、そして若者へむけて起業(を象徴とするアクション)を勧めていたのは、社会を編集する側へ立つことの大切さが根幹にあるからだったんだろうなぁ、、と今考える。
読んだ。
— Tさん (@hontakku) 2020年7月19日
2020年6月30日にまたここで会おう 瀧本哲史伝説の東大講義 (星海社新書) https://t.co/3KsPxIdLA4 #Amazon
kindleちくま新書が超特価セールしてた時に買って、読み直してた。
哲学の3つの謎「存在、認識、言語」に沿って、古代ギリシアから現代まで、哲学が何を答えようとしていたのかがさささーっと分かったり分からなかったり。
読んでる。
— Tさん (@hontakku) 2020年7月30日
おすすめの本の紹介:『哲学マップ (ちくま新書)』(貫成人 著) https://t.co/5M9GBTIAQr pic.twitter.com/rErxdxNJHQ
たまたま本屋で立ち読みしていて、どこかで著者の名前をみたことがあったなぁ、、と思ったら、教育哲学者の苫野一徳さんを哲学に目覚めさせた!というエピソードで出てくる、目覚めさせた本の著者だった。
苫野一徳さんは、多くの人が教育について語るとき、自身の教育の被体験(というサンプル1)を土台にしがちなので、現象学的態度が大事、という話をしていて、その現象学の解釈は(恐らく)この著者に影響を受けていると思われる。
あとは、自分が学生の時に学んでいたことを当時とは別の言い方で説明できそうな感じがあったので、ちゃんと読みたい。
読む。
— Tさん (@hontakku) 2020年11月18日
哲学とは何か (NHK BOOKS) 竹田 青嗣 https://t.co/iL4YJSnKAU @amazonJPより
というわけで、2020年もあっという間に終わった。
いつか日本が戦争に巻き込まれたりして、今まで当然とあったものがそうでなくなったら、混乱と混沌のなかで、世間が、会社が、家族が、じゃなく、自分がどう考えどう行動するか、という個人の倫理観が強く問われる時代になるだろうなぁと思ってた。
ら、思わぬ形でそういう時代になってしまった。
そういう意味で、2020年はみんなで解かないといけない大きな問いが1つ増えたから、2021年はきっと哲学ブームみたいなものがやってくるんだろうなと思う。
一方で、いろいろなことが急に強制的に立ち止まることになって、自分と向き合う時間が増えすぎたが故に、なんだか人生に絶望してしまうことも増えたように思う。
しかし、こういう状況で体動かしてないのにお腹は空くし、だらだらYoutube見ながら二度寝するのは気持ち良く、そういう日々の小さな生命感覚みたいなのを軽視しないことも大事だと思った。
社会が進歩して、2021年が今より良い状況になったとしても、こうして本読んで働いてゲームして1年過ごしきれたことは、去年と同じように今までと変わりなく「よくやった」と自分で自分を褒めて、そして来年もそういう年にしたいと思う。
2019年面白かった本
年内最後の仕事を片付け、連休に入って2日くらい経つとすぐにやることがなくなって、積読してた本をがさがさと漁り始める。
この時くらいから、「そういえば今年こんな本も読んだ(読めなかった)な~」という振り返りが始まって、パッとこのブログの存在を思い出す、、
なんと4年目!
何事もきっちり3回で飽きるのに、記念すべき。
3年通しで見てみると、年々まとめが適当になっていて面白い。
2019年序盤は ビジネス書というか、仕事の取り組み方の本を読んでた。
たぶん異動があったから、、だった気が、、
あと、APUの出口学長(元ライフネット生命)の本が面白くて、結構読んでた。
考え事をするときやそれを説明するときは「数字、ファクト、ロジック」で、とか、教養は「本、人、旅」で身に付ける、とか、圧倒的な教養に裏打ちされたシンプルな知的ワークの原理原則が、とても魅力的だった。
気になってた、読む
— Tさん (@hontakku) 2019年1月6日
おすすめの本の紹介:『When 完璧なタイミングを科学する』(ダニエル・ピンク, 勝間和代 著) pic.twitter.com/x4gI0Gbvsr
面白かったなぁ
— Tさん (@hontakku) 2019年4月9日
おすすめの本の紹介:『知的生産術』(出口治明 著) pic.twitter.com/MKBgSHIDJw
面白かった
— Tさん (@hontakku) 2019年4月9日
おすすめの本の紹介:『「働き方」の教科書―人生と仕事とお金の基本―(新潮文庫)』(出口治明 著) pic.twitter.com/RAadfqI455
その延長線上で、やっぱりドラッカーとか読める社会人かっこいいよなとか思って1冊だけ読んだ。
全く事前の知識なく読んだけど、ドラッカーって経営哲学を語る人かと思ってた印象からだいぶ離れて、至極合理的な経営・組織の原則、というか経営マネジメントの基礎問題を解く公式を提示した人だったんだ、というのに気付いた。
そして、A4にまとめたメモがどっかに紛失してしまっている、、
大事だった
— Tさん (@hontakku) 2019年4月20日
ドラッカー名著集1 経営者の条件 https://t.co/nZpCtnB6He #Amazon
ここらへんで体調崩したかなんかで、ケアと哲学について考えるようになった。
個と責任という概念が近代国家成立と並列的につくりあげられたものであり、現代にはびこる精神的な病の根っこには、近代合理主義的価値観(支配観)がある、みたいなことを詳しく考えてた。
それが分かれば病まずに済むじゃんと思ったが、内容が難しくてうんうんしてる間に体調が回復していった。
『中動態の世界 意志と責任の考古学』善でもなく、悪でもない。あいまいさを語る幻の文法 - HONZ https://t.co/mAzfkyaWEt
— Tさん (@hontakku) 2019年1月10日
復刊してた!
— Tさん (@hontakku) 2019年9月22日
デカルトからベイトソンへ ――世界の再魔術化 Morris Berman https://t.co/5mDAhUH2jf @amazonJPより
あと、ここ数年影響を受けている元日本一のニートのphaさんのおすすめの本もすこし読んだ。
出会い系サイトで70人と~は、夫とうまくいかなかったビレバン店長が出会い系でかたっぱしから男に会っていって、最後にその男におすすめの本を紹介するというドキュメンタリー。
人に本をすすめるってハイパー難易度高いけど、そこが押し付けがましくなく、本の選び方とかすすめ方に女性の感性がフルに活かされててすごいなぁという本。
23分間の奇跡は、超薄い本で20分くらいで読めるんだけど、新米教師と学級生徒たちのやり取りだけで、教育と洗脳の表裏一体感を絶妙に描いていて面白い。
面白かった
— Tさん (@hontakku) 2019年4月13日
なにものにもこだわらない PHP研究所 https://t.co/j4KkY2E909 @amazonJPより
一気に読んでしまった、めちゃ面白かった。
— Tさん (@hontakku) 2019年5月3日
出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 花田菜々子 https://t.co/1G6eRNvwNL @amazonJPより
面白かった。
— Tさん (@hontakku) 2019年5月5日
23分間の奇跡 ジェームズ・クラベル https://t.co/KaEzE6TV0F @amazonJPさんから
学生の時から、ゼミの先生の影響でクリエイターのドキュメンタリーとかをよく読んだり見たりしていて、特にジブリのそれがすごく好きだったんだけど、これはめちゃ面白かった。
作品中心のドキュメンタリーではなく、作品の周辺で誰がどんな風に動き、もめ、お金が出たり出なかったり、みたいなビジネスドキュメンタリー。
久々に没頭して読んでる
— Tさん (@hontakku) 2019年7月15日
天才の思考 高畑勲と宮崎駿 (文春新書) 鈴木 敏夫 https://t.co/BNjxAnGyaU @amazonJPさんから
これ10月に注文してまだ届いてない!
大学2年のときに読んでうおおおってなったSECIモデルの「知識創造企業」の続編。
当時の観察対象は後期高度経済成長の日本企業だから、それから大きく産業構造が変わった今、イノベーションを生み出す企業にどんなスタイル・法則があるのか、、
「知識創造企業」から25年、続編!予約。
— Tさん (@hontakku) 2019年8月17日
The Wise Company: How Companies Create Continuous Innovation https://t.co/2BpDB3QSwV #Amazon
あとは、仕事で高校生向けに進路を考えるワークブックをつくっていて、学問を修めるとはどういうことか、学問系統とは、経済学とは、、みたいな文章を考えるのに色々本を読んでいた。
読んでる
— Tさん (@hontakku) 2019年9月22日
ミライの授業 https://t.co/vic9HxUskv https://t.co/vic9HxUskv
NowBrowsing: 大学教育の分野別質保証委員会|日本学術会議: https://t.co/oKNCCdX0VT
— Tさん (@hontakku) 2019年7月17日
「一般教養教育とは、学生がすでに個別に学んできたことを包括的に見る見方と関係づける仕方を教えるとされていますが、その最終段階においては、諸科学の「体系化」、すなわち、人間の知性が既知のものから未知のものへと進むその進み方についての哲学的研究が含まれています。」大学教育について p16
— Tさん (@hontakku) 2019年11月9日
特にマイケルギボンズ著「現代社会と知の創造―モード論とは何か」については、interdisciplinaryとtransdisciplinaryの違いから“学際”とは何か、ということについてめちゃ示唆うけた。
読んだあとに勢いでばんばんツイートしたのがほぼ感想だけど、今文科省が施行している学部間で新たな課程をつくれる制度の意義に直結している。
読んでる。
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
現代社会と知の創造―モード論とは何か (丸善ライブラリー) マイケル ギボンズ https://t.co/jDC6OpIiPq @amazonJPさんから
「既存の知識の要素を問題解決に使わなければならないとしても、そこには本物の創造性があり、ひとたび得られた理論的な合意はディシプリンの知識に容易に還元できるものではない」(現代社会と知の創造―モード論とは何か)
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
インターディシプリンとトランスディシプリンの違いを、そこで生産された知識が個別ディシプリンに還元されるものか否か(否=個別ディシプリン間で創発されたもの)、と読むこともできる。
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
文科省の学部等連携課程(仮称)が目指そうとしてるのは、ギボンズのいうモード2的な知識生産の場であって、モード1の発展、つまり新しい”知識生産”ではなく新しい”知識”に留まるもの(その拠点は既存の知識生産=個別ディシプリン)ではない、とも言える。
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
学部が連携して新しい知識生産の場を生み出す、という中身から逆算して、設置基準改正の妥当性を検証する、というのは難しいけど超大事なのでは、と思う。
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
でも、この本ちゃんと読んでちゃんとかみ砕けば、ここ数十年の高等教育政策の動向を今風に分析できそうだし、ウォーラーステインの文章とかもっと理解できるようになりそう
— Tさん (@hontakku) 2019年9月2日
なんかここらへんから大学職員だし大学のことちゃんと勉強せねば、、みたいな感じで入門書っぽいもの読み始めた。
大学職員についてはその能力育成が大学設置基準で定められてからいろいろ本が充実し始めていて、最近出たこの本が個人的に幅広く網羅しつつ分かりやすくてポイントをおさえられる感じで読んだ。
読んでる途中だけど、大学あれこれの要点を広くポイントで押さえられる良書。
— Tさん (@hontakku) 2019年10月13日
大学の組織と運営 (大学SD講座 1) https://t.co/fF7qi7y6VD #Amazon
年の瀬には、去年から追っていた教学に関する文科省の指針案が出て、学内の勉強会に参加するために勉強してた。
コースとか学科中心、ではなく、学修者中心で授業やカリキュラムや大学全体をつくって、マネジメントしましょうという内容だったと思う。
もう124単位とって卒業するだけじゃだめで、何を学んでどう成長したのか、を大学や学生が社会に対して説明できるようにならないといけない、というのが大変。
読んでる
— Tさん (@hontakku) 2019年12月9日
NowBrowsing: title: 教学マネジメント指針(案)https://t.co/1C9O2R1y0C
こうして振り返ってみると、ちゃらんぽらんに生き続けた1年かと思いきや、意外とそれっぽいことをそれなりに考えてたんだなぁと自己肯定感が高まる。
でも、その日や週の気分気ままに本を読んでいるだけで、ちゃんと何かにまとめたり、書いたりっていうのは全然してないから、やっぱり適当でもいいからちょっとずつ書いていかないとなぁという、毎年恒例の反省と来年への抱負を抱く。
あと、やっぱりいわゆる「勉強」がアカデミック界隈のものに偏ってるなぁという感じもあった。こうやってまとめて初めて気づいたけど、、
国語とか数学とか理科社会とか、中1後半からほぼほぼアップデートされてないから、面白く学び直さないと、なんか世を見る目の解像度とかピントがしばらくずっと合ってない感じがする。
仕事では統計、特に多変量解析はちゃんと勉強しなくちゃいけなくて、あと、SDGsについて話すことが多くなりそうだから、気候変動や法整備、企業のCSRらへんの理科社会はちょっとちゃんと時間かけて勉強しないとまずい、、
しっかり勉強とおもしろ読書みたいなのしっかり分けて考えたほうがよさそうだなぁ。
おわり
2018年面白かった本
2018年は本というより文科省答申とか法令文書とかを(ほぼ仕事で)たくさん読んだ年だった。
あと、途中から紙をやめてipadのkindleで読むようになった。持ち運びが楽なのと、わからない単語とかをすぐに調べられるのと、snsでの共有も楽だったのと、読書ペースを管理できる(最後に読んだページとか)のと、みたいなので電子化した。
kindleにしてから、お試し読みみたいなのが無料でできて、本の見出しや目次を無料で読める機能にハマって、これでビジネス書を乱読するのがとても楽しい。市販のビジネス書は内容が簡潔にまとまってるから、目次を読めば大体本の内容が分かって、しかも見出しで丁寧にその解説をしてくれてるものが多い。
こまめに本の内容をまとめる作業はあまりやらなくなってしまったので、2019年はそういう書く作業もたくさんやっていきたいなぁと思う。
超・箇条書き―――「10倍速く、魅力的に」伝える技術
孫社長にたたきこまれた すごい「数値化」仕事術
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「内発的発展」とは何か 〔新しい学問に向けて〕 〈新版〉
禅とジブリ
天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々
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アクティブラーニング 学校教育の理想と現実 (講談社現代新書)
なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか! ?
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メタファー思考は科学の母
本の感想
なんか文学とか美術とか音楽とか、そこらへんの教養が全然ないなーと思って、色々勉強したい欲があったりなかったりする
自分もコンビニ人間になりたい。
あんまり小説とか読んでこなかったけど、これすごい面白かった。身体中がコンビニのあらゆる情報と接続しているっていう感覚が快感であるというシーンとかは、すごく興味深かった。
「自分らしく」という個性教育に辟易としてきた若者世代には、すごく響くんじゃないだろうか、とも思った。国のために結婚して子どもつくってくれ!!と言われたら結婚するし子づくりもがんばるよ、みたいな若者多そう。
勉強の頑張り方
よく小説家の人が、小説が上手くなりたかったら、まずは下手でもいいから必ず書き終える経験をしなさい、と言いますね。ボツになってもいいから書き終えるという経験をすることが、次を書くためのステップになるのだと。何もいきなり上出来である必要はなくて、とりあえずまずはひとつを完了する、ということです。このようにタスクを有限化するというのは、あらゆる仕事において重要なことです。
わざとでもいいから区切りを設定することで、自分の主体性が出てくる。というのは、本当の自分なんて結局どこにもないからです。自分自身の主体性の軸、主体性の殻のようなものは、つねにわざとでっちあげるしかないんですね。(略)だから、そのプロセスを適度に細かく区切ることが、生きて行く知恵であり、かつ、仕事術でもあると思います。
こういうことを考える時、あらゆるものを有限化することで主体性を浮き彫りにすることができる、という逆説的な発見があった。コンビニ人間を読んでいる時も、主人公のアイデンティティはコンビニに制約されるかと思いきや、コンビニという制約があることによってより際立つようになっていた。
いま、「学ぶこと」の有用性以外の価値について根本から考え直す必要がある。
哲学をするというと、じっと静かに考えているようなイメージがあるかもしれない。でも実際にはそれだけではなくて、もっと活動的な面があります。図を描いたりして、手をひっきりなしに動かしている。仲間と語り合うこともよくあります。哲学者は「概念を操作する労働」を日々たくさんしているのです。そういう建設的な面をアピールした方が、哲学の一般的印象も良くなるのではないかと思います。
概念操作のダイナミズムをアピールする良い方法があれば、とても面白くて、筆者はその一種として「カード化」ということを挙げていた。カードという有限化とタンジブルな操作性は、脳内のそれに近いという話だった。
3月読む
なんかこの2冊をセットで読むと面白いみたいな話がたくさんあって、2冊並行して読んでみる。「文学部唯野教授」は、メタフィクション的な小説っぽくなってて、文学を現象学、構造主義、記号論とかから読み解く唯野教授の文学講義のシーンと、学内政治と美人の女学生で頭がいっぱいになったりするシーンの2つで構成されてる。
上巻頑張れば中巻から超面白いという友人の勧めによって。
ずっと気になってた本。
大家さんかわいい。
読書いろいろ
仮想通貨面白い
1月は仮想通貨の勉強をずっとしてて、金融系の雑誌とかいろいろかじってた。
ネットでも定評のあった仮想通貨入門(ブロックチェーン入門)本は、やっぱりこの本だったと思う。
現行の金融や経済システムに疎い自分でも、その両者の共通点や相違点を「なるほどー」と頷きながら読めたので、これはとても良い入門書だった。
なんかまた気になったら読み直したい。
あと、仮想通貨を含め、個人の価値を株券のように取引できるVALUとかタイムバンクとか、今まで漠然と価値があるとされていたものがやり取りされる経済や社会ってどんな感じなのかは下の本が面白い。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book)
- 作者: 佐藤航陽
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/11/30
- メディア: 単行本
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生きやすさとは何か
最近何かと話題になっていたはあちゅうさんの本も面白かった。
いわゆる会社に縛られない生き方を目指しましょう的な感じというより、「生きやすさ」とは何か、という問いに対する思索、みたいな感じだった。
慎重に集中力と向き合う
人間の集中力が金魚以下になりかけているので、改めて医学的に集中力とは何かを考え、生活すること、仕事することを考え直そう、という本。
特に面白かったのは、エリクソン教授の「1万時間の法則」を取り上げて、スポーツ選手がフォームを直したり試合結果を分析するように、ビジネスマンは「考える」というフォームを見直していく必要があるという話だった。このために、「考える」というプロセスを定型化させ、反復可能(フィードバックで修正可能)なものにさせていく方法を提案している。
日々「意識する」とか「考える」とか、毎日やれと言われても、実際何をやってるのか周りの人も自分も分かっていないことばかりで、それじゃ改善しようがないよねっていう話だった。
2月読む
選択肢が限定されるという不自由さが、逆に、無形な意義(有意義な休日の過ごし方とか)の曖昧な追求(インスタで友達の楽しげな飲み会写真)から逃れさせてくれる、居心地の良さを提供しているのではないか…
みたいなことを考えているので読みたい
曖昧な現象もとりあえず数えて数値化して解決策を上司に提案しよう!っていう本なのかな…
小さな部署やチームの中でできる、マイクロ働き方改革みたいなのが、広がってくるといいよねぇ、みたいな気分で読みたい。(読んでる)
帯の文言がいい!
前作の「勉強の哲学 来たるべきバカのために」も救われる本で、アイロニーとユーモアの二軸で”浮く”自分との向き合い方を考えられるようになった。
上司からの課題文献。
読書リスト
去年から日経新聞、newspicksなどを読み漁るようになって、改めて本も読んでいかないとなーと思うようになった。
気になる本は記事にまとめて、読んだら面白かったとこや考えたことを記事を更新する形で進めていこうかなぁと思う。
イメージ的には「読みます!」という宣言に近い。どっかで言っとくと、なんか頭の片隅に残っていて、ふとしたときに読む気が湧いてくるが多い。
こういうのを毎月できるようになるのが目標だけど、3ヶ月坊主で終わりそうな気配もある、、
読みたい
— Tさん (@hontakku) 2018年1月6日
知識の社会史―知と情報はいかにして商品化したか ピーター バーク https://t.co/N8iKbK9NAU @amazonJPさんから
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— Tさん (@hontakku) 2018年1月6日
ブロックチェーン革命 分散自律型社会の出現 野口 悠紀雄 https://t.co/u7xomGxTnL @amazonJPさんから
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— Tさん (@hontakku) 2018年1月6日
あの明治大学が、なぜ女子高生が選ぶNo.1大学になったのか? 上阪 徹 https://t.co/FckPcsQboT @amazonJPさんから
仕事はうかつに始めるな ―働く人のための集中力マネジメント講座 石川善樹 https://t.co/LGljXfMEWi @amazonJPさんから
— Tさん (@hontakku) 2018年1月6日
※1月7日(日)更新
こうした調査をもとに、チクセントミハイは、「フローとは"全人的に行為に没入して いるときに人が感じる包括的感覚である」と定義しました。
これは幸福の研究にとって、大発見でした。というのも、古代ギリシャ以来,幸福といえば「快楽」か「意味」のどちらかだったからです。
「快楽」は、いちばんわかりやすい幸福の要素です。大好きなアーティストのコンサ ートに行く、ずっと憧れていたブランド服を手に入れる。そういったLike (好きや want (欲しい)と呼ばれる感覚です。
それに対して「意味」は、世のため人のためになることに幸せを感じることです。面 白いのは、意味に幸せを感じる人は、別にそこに快楽がなくてもいいのです。たとえば 決して楽しい仕事でなくても、意味を感じられたらがんばれるタイプの人はそうだといえます。
このように、じつに2000年もの長きにわたって、幸せには2種類しかないと思われてきました。しかし、そこに突如として現れたのがフローです。
逆に考えると、今の仕事に「快楽」も「意味」も見出せないっていう場合は、意図的に自分を仕事の行為そのものに没頭させることで、幸福を生み出すことが可能と言える。
1万時間の法則でおなじみのエリクソン教授は、集中してものごとに取り組むためには次の条件が必要になると述べています。
「反復可能なことである」
(中略)
要するに、「プロセスが明確であれば反復しやすい」という当たり前のことをいって いるだけです。逆にいえば、どうやるのかプロセスが不明確なことは、反復しにくく、 気も散りやすくなります。
(中略)
わたしたちが実際に仕事において集中しなければならないのは、(中略)ほとんどの場合は「考える」ことです。 ということは、集中して考えるための前提条件として,「考えるためのプロセス」そのものを定型化する必要があるのです。
スポーツ選手がフォームを計測するように、ビジネスマンは「考える」という行為を定型化させなければ、それを評価したり改善したりすることができない。
という、すごく理にかなった教えだった。
お金2.0 新しい経済のルールと生き方 (NewsPicks Book) 佐藤 航陽 https://t.co/mNsyF7jMe6 @amazonJPさんから
— Tさん (@hontakku) 2018年1月6日
「自分」を仕事にする生き方 はあちゅう https://t.co/k1pWkcG6Ne @amazonJPさんから
— Tさん (@hontakku) 2018年1月6日
これも読みたかった
— Tさん (@hontakku) 2018年1月6日
大前研一 日本の論点 2018~19 大前研一 https://t.co/n9S9bqJrA2 @amazonJPさんから